祖母と不思議な蝶享年94才 酉年 平成14年9月16日に他界した。私の祖母 ●他界● 9月16日13時頃祖母が他界した。 朝9時過ぎに行った時は、目を開いて私と娘達の顔をながめていた。 昨日から点滴もさせない状態になっていたが、不思議と痛みもなかったらしいので薬も入れずにいた。 朝、自分自身入院していて最近退院された祖母の教え子の方がお見舞いに来てくれたそうだ、祖母が夢枕に立ったそうで気になって病気を押してお見舞いに駆けつけてくれたそうだ。 20分位いたそうだが祖母にがんばるように告げると祖母は、もう嫌だと言う風に首を横にふったそうだ・・。 結局祖母は、最後まで意識がしっかりしていたようだ。 最後は、私の母・母の友人と内孫がそばにいた。 内孫は電話をかけに入っている間に母と母の友人が見守るなか眠るように旅立ったらしい。 先日、治療院の先生が奥様と顔を出してくれた、母の友人が気を利かせて連絡してくれたのだが・・。 祖母は、別に嫌がる様子はなかった。 むくんだ手足を先生が一生懸命マッサージしてくれた。 そのうち眠ってしまった。 最後に心残りだった先生や奥さんに会えて多分祖母は、うれしかったと思う。 ホントにありがとうございました。 祖母が、末期の癌だったのに、私の実家で薬も飲まないで過ごせていたのは、先生のお蔭だと思う。 結局、実家の近くの親切な病院の先生は、祖母をみて望みがあると言っていた。 私もそう思っていた・・。 看護婦さんの中でもいろいろ教えてくれた方もいた。 違った方法もあったらしい。 でも、きっとこれが運命だったんだろう。 このままでは、母の方が倒れてしまう所だったし・・。 祖母は、何度も母や、父そして私に、言っていた、幸せだったと ありがとうと・・。 そして、仲良くねと、祖母は、守ってくれると言っていた、先に他界している祖父と一緒に守ってくれるそうだ。 私は、忘れない、最後までキチンとお礼を言った祖母・・。 ずっと一生懸命きっちり生きてきた祖母。 いろいろなことを教えてくれた祖母。 本当にお礼を言うのは、私の方だ、ありがとうございました。 おばあちゃん、これからも、見守っていてください。 ●葬儀と不思議な蝶● 葬儀の列で、長女は杖を持ち旦那と並んだ。 私は、銀色の花の作り物を持っていた結構長い葬儀の列・・。 どこからか、とても綺麗な、外の羽は、地味な茶色だが中は目がさめるような綺麗な青の光る羽の蝶・・。 私の持っている、銀色の花に止まって動かない・・。 祖父の葬儀の後やっぱりこれと同じことがあった。 私の胸にとまって動かない蝶、その時は白いモンシロチョウだったような気がするが・・・・私が小4の時だが不思議でずっと憶えていた。 祖母が、最後のお別れに蝶に姿を変えて来たようだった。 母に後で話すと、私(母)を頼むってけいこだに頼んでいったのかもねと笑っていた。 近くの小学校では、運動会の総練習か?朝からとてもにぎやかな子供の声・・兄が、『こんな時に、お葬式なんておばあちゃんらしくっていいや』とぼっそり言った。 確かに、幼稚園の先生・小学校の先生をやっていたし、とっても子供好きな祖母・・。 うちの娘達にもドングリころころのお遊戯を振りつきでおしえてくれた。 うちの長女は、すっかり従姉の子供Tくん(年長の男の子)と仲良くなって手をつないで歩いている。 最初会ったときは二人とも、恥ずかしそうにしていたが、すっかり意気投合して、火葬場からお寺へのバスには、2人で座ってずっと 歌を歌っている。 最初ぐずぐすしていた次女も一緒になってとてもにぎやかな子供の声・・・きっと祖母も笑って見ていると思う。 和尚さんの、お話によると極楽浄土への道は、49日かかるそうだ 7日ごとが節目で、お寺にお参りしてからお墓にお参りするといい そうだ。 旦那が、その話をしっかり聞いていたらしく 『来週又、来よう。』と言う。 『お寺も、お墓も憶えたから行けるよ』と言う。 お寺と、お墓が別なので、滅多にお寺へは、来ない・・。 お寺へ行ったのは多分旦那は、はじめてだったと思う。 自分の実のおばあちゃんが亡くなった時さえそんなにお墓参りにいかなかったのに、真剣な顔で私に言う。 旦那に、それじゃぁ、自分のおばあちゃんより手厚いんじゃない? いいのと聞くと、俺は、祖母(私の祖母)の方が好きだと言う。 それも問題があるんだと思うんだけど・・・。 『おばあちゃんは、いいよ・・・けいこだが考えている以上にいい人だよ』と言う。 兎に角、せっかくそう言ってくれているので、お参りに来ようと思う。 千羽鶴を祖母に持っていってほしかったんだけど、一緒には燃やせないと言われて・・みんな意気消沈していたんだけど・・お坊さんが、お墓の中に入れてくれた。 せっかく祖母のために作ってくれた千羽鶴綺麗な鶴に囲まれてにぎやかに明るく、極楽浄土へ旅立っているのだろう。 そして、私の家や、私の実家を、祖父と一緒に守ってくれると言ってくれた祖母・・。 きっとそうしてくれると思う。 娘達に、もう会えなくなったけど、 『おじいちゃんと一緒に守ってくれるんだって・いいことをすればよかったなって思うし悪いことすると困ったなって見てるんだよ』と言うと、 『ヤッター』と万歳をする娘達・・。 それでも、又・・不思議そうに 『おばあちゃん何処いっちゃった??』 と質問をする・・。 無事に葬儀も終わり、ホッとしました。 本当にいろいろな方々にご心配励ましのメッセージを頂いて・・ 有難かったです、だからいろいろ頑張れたと思っています。 本当にありがとうございました。 ●2003.9.16晴れ● 昨日は、家に鳩が舞い込んできました。 おばあちゃんが他界してから・・もう一年さびしいけれど、私達を見守ってくれていると信じています。 来年は、長女も小学生、次女は、年少になります。 二人とも毎日がんばっています。 これからも、見守っていて下さい・・・。 |